プロカメラマンがあなたを撮る理由とは？？その2。
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前回までのあらすじ。
⇒親戚のおじちゃんや、素人の人でも、とても心打たれる写真を撮る事がある。
⇒では、プロカメラマンはなぜ存在しているのか？？
⇒剣道の『気・剣・体』を引用して、僕が描くプロカメラマン像とは？？を説明し始める。
⇒『気』は『良い写真を撮りたい』と思う真心。
…続く。
てなわけで、僕が思い描くプロカメラマン像は、剣道の世界の『気・剣・体』の一致と、とても似ていると思う。というお話の続きです。
前回、お話した『気』については撮影者の心が現れる部分だとご説明致しました。
それに続き、『剣』のお話をしたいと思います。
剣道の世界では、
『剣』⇒竹刀の正しい動きや、操作の事。を表すそうです。
これをカメラの世界に例えると、
カメラの使い方、写真についての知識、経験から成る動きや予測。に値すると思います。
『良い写真を撮りたい』という気持ちだけでは、自分の思い描いているイメージを表現する事ができません。
出来上がった写真を見たときに『なんか違うんだよなぁ』と思った事は皆さんも多々あるかと思います。
でも、それはプロカメラマンも一緒です。
もう少しこうしたい！もっとこうなんだ！
という気持ちだけではお客様にご満足頂ける写真をご提供する事ができません。
だから練習するのです。
だから勉強するのです。
だから求め続けるのです。
今の時代はインターネットで何でも検索できます。
お客様の方から『こんな写真を撮って欲しい』『あんな写真を撮って欲しい』と、要望をお持ちになられる事がとても多くなってきました。
そんな時、お客様のご要望にまずお応えする為の引き出し。 ガチャ。
そして、そこに＋αでお客様の期待をいい意味で裏切る為の引き出しを持つ。 ガチャガチャ。
これが、プロカメラマンがお客様にご提供するべき要素の一つであると僕は思います。
いま、世界の人口は約73億5000万人にものぼるらしいです。
つまりそれだけ正解があるという事です。
73億5000万通りの正解です。
勉強をしなければ、とてもじゃないですがそれだけ多彩な嗜好についていけません。
写真に正解はありません。
僕の仕事の中であるとすれば、それはお客様が喜んでくれた時です。
お客様の思い描いている要望を満たし、さらにお客様が考えてもいなかった角度から新たなご提案をして、幸せな気持ちになって頂けたら、もう最高です。
勉強とは机上の事に限らず、体験だと思います。
写真の事に限らず、世界の素敵な場所に行き、見て、触れて、感じる事です。
きっとそれが『剣』の部分を強くするのだと思います。
楽しく、ゆったりと、
『創造と探求』を続けていきたいです。
『やってやる！』から『どうやって？』へ。
熱いスピリッツトークから、具体的な作戦会議へ。
発想の展開をスムーズに。
*高橋 歩 『人生の地図』より
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